君のステップが牙を立てる。
しなやかな身のこなしは、
獲物の首を狙う獣のそれに映った。
「どうやら鈍ってはいないようだ。
殊勝にも陰で鍛錬に励んでくれたのかな」
「ご名答。お膳立てがなきゃ飛べない
アンタを大衆の目から守ってやりたくてな。
持ち上げられるだけの”皇帝”サマ」
「なら、今度は君に『語って』もらおう。
やにわに取り繕ったものでなければ
洗耳恭聴し、合切を委ねるつもりさ」
君のターンが静寂【しじま】を破る。
嘲りが吐息に化け、
にわかに額が輝きを帯び始めた。
「お望みなら連れてってやる。
だが忘れてくれるなよ。
誘い水を注いだツケはきっちりもらう!」
「おっと! 剣呑な足さばきだ。
大切なのはパートナーへの信頼。
また忘れないよう、シリウス……
レッスンの時間だ」
君のチェイスが追い立てる。
そのうねりは支配への渇望に見えた。
……ならば全身全霊で受け止めよう。
皇帝シンボリルドルフはここにいる。
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【シンボリルドルフ】
3月13日生まれ
身長:165cm
体重:かなり理想的
B/W/H:86/59/85
学年:高等部
所属寮:美浦寮
CV:田所あずさ
【出典】
ウマ娘 プリティーダービー
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