「……すごい……」
1人きりの教室。
レースの動画をチェックしながら、
思わずつぶやいた。堂々と走る姿、
その自信にたがわぬ圧倒的な内容――
「……それでも必ず、私が一等星に……」
――人が決意を固めているのに、
ぶしつけに開かれる部屋のドア。
「おお! 麗しのアドマイヤベガさん!
まさかこんなところで会おうとは!
やはり君とは相まみえる定め……
切ることのできない縁があるようだね!」
静寂を破った声の主を認識した瞬間、
ノートパソコンを閉じた。
「待たせたことを詫びよう、マイライバル!
さあ、熱き友情という交響曲を
共に奏でようじゃないか!」
「……そもそも待ってないし、
ライバルってそういうのじゃないでしょ」
反論しつつノートパソコンを片づける。
無事にこの場を切り抜けられるだろうか――
「ずいぶん難しい顔をしているね!
君が抱えている難題を2人で解き明かそう!
嗚呼、なんて感動的なシチュエーション!
さあ、悩んでいることを話してごらん!」
「…………」
誰のレースを観ていたか、
知られるわけにはいかない。
面倒なことになるに決まってる。
↓CLICK! スマホ壁紙↓
【アドマイヤベガ】
3月12日生まれ
身長:157cm
体重:増減なし
B/W/H:85/57/82
CV:咲々木瞳
【出典】
ウマ娘 プリティーダービー
© Cygames, Inc.