「ふわぁ、あ~……
…………おや? 見つかっちゃいました?」
木の上で、猫と眠る姿を見つけた。
まだ重い瞼をこすって、
ふにゃりと笑うさまは本当に無防備で。
どんなに綺麗なドレスを着ていても、
マイペースにくつろぐ姿が、
なんだか少しおかしかった。
「ほらほら、見上げてないでどうですか?
特等席、空いてますよ?」
ぽんぽんと叩かれた太い枝まで登り、
彼女の隣に腰を下ろしてみる。
木の葉がこすれて音を立てる。
木漏れ日が柔らかく降り注ぐ。
時間の流れが、ここだけとても
ゆっくりしているようで。
小さく、あくびが出てしまった。
「いいもんでしょ、こんな時間も」
心地よい声にうなずく。
「私、こういう時間を探すのが
ちょこっとうまいんですよ。
いい場所、いい時間、いい風も。
欲しいと思ったら、すぐ見つけちゃう」
素敵な特技だ。
こんな心穏やかな時間を
いつでも過ごせるなんて。
少し羨ましい、とこぼした。
「なら、どうでしょう。
このネコちゃんたちみたいに、隣にいたら」
ひときわ強い風が吹いた。
枝にかけてあった薄手のヴェールが、
風に乗って飛ばされてしまう。
「あちゃー……まあいいか。
なくてももう――ね?」
木漏れ日を受けて
いたずらっぽく笑う顔が、
今日は、やけに目に焼きついた。
↓CLICK! スマホ壁紙↓
【セイウンスカイ】
4月26日生まれ
身長:155cm
体重:申告漏れ
B/W/H:77/55/80
学年:中等部
所属寮:美浦寮
CV:鬼頭明里
【出典】
ウマ娘 プリティーダービー
© Cygames, Inc.